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補足情報

ネットワークの接続設定を簡単に行う仕組み DHCP

普段WiFiなどでIPアドレスやネットマスクなどを入力しないのに、ISEEで有線LANを利用する場合には必要になることを不思議に思うかもしれません。これは、WiFiルータ等がDHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)というプロトコルに則って、ネットワークに接続する機器にIPアドレス等を自動で割り振っているためです。

IPアドレス枯渇問題とIPv6

これまで主に説明してきた 192.168.1.10 のような形式のIPアドレスは IPv4 (Internet Protocol version 4) と呼ばれる規格です。IPv4は約43億個(\(2^{32}\))のアドレスしか表現できず、インターネットに接続される機器の急増により、アドレスが不足する「IPアドレス枯渇問題」が深刻化しました。

そこで登場したのが IPv6 (Internet Protocol version 6) です。IPv6は 2001:db8::1 のようなより長い形式のアドレスを使い、事実上無限に近い数(\(2^{128}\))のアドレスを表現できます。これにより、パソコンやスマホだけでなく、家電やセンサーなどあらゆるモノがインターネットに接続されるIoT (Internet of Things) 時代にも対応できると期待されています。現在、IPv4とIPv6は併存しており、徐々にIPv6への移行が進んでいます。

一つのグローバルIPアドレスを共有する: NAPT (IPマスカレード)

IPアドレス枯渇問題への対策の一つとして、NAPT (Network Address Port Translation)、別名 IPマスカレード という技術が広く使われています。これは、家庭やオフィスなどの内部ネットワーク(ローカルネットワーク)ではプライベートIPアドレス(192.168.x.x など)を使い、インターネット(グローバルネットワークに出ていく際には、ルーターが持つ一つのグローバルIPアドレスを複数の機器で共有する技術です。ルーターが内部のプライベートIPアドレス+ポート番号と、外部のグローバルIPアドレス+ポート番号を対応付けて変換することで、複数の機器が同時にインターネット通信できるようにしています。

ISEE内部のネットワーク

ISEE内部のネットワークに関する情報は、内部向け資料を参照してください。