システム情報の利用
現在時刻・日付の表示 date
、cal
date
: 現在の日付と時刻を表示
$ date
Mon Apr 7 15:00:00 JST 2025
cal
: 当月のカレンダーを表示
$ cal
April 2025
Su Mo Tu We Th Fr Sa
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
...
待機コマンド sleep
sleep
: 指定した時間だけ処理を停止
$ sleep 5 # 5秒待つ
$ sleep 1m # 1分待つ(m=minutes)
$ sleep 2h # 2時間待つ(h=hours)
計測コマンド time
time
: コマンドの実行時間を計測
$ time ls -l
real 0m0.003s
user 0m0.001s
sys 0m0.002s
real
: 実際の経過時間user
: ユーザ空間でのCPU時間 (プロセスがCPUを使った時間)sys
: カーネル空間でのCPU時間 (OSがCPUを使った時間)
ユーザー情報の取得 id
、groups
id
: 現在のユーザーID(UID)、グループID(GID)、所属グループなどを確認
$ id
uid=1000(user) gid=1000(user) groups=1000(user),27(sudo)
groups
: 自分が所属しているグループを確認
$ groups
user sudo
システム情報の取得 w
、last
、top
w
: 現在ログイン中のユーザーとその稼働状況を表示すlast
: 過去にログインしたユーザーの履歴を表示top
: プロセスの使用率(CPUやメモリ)などをリアルタイムに監視
$ w
$ last
$ top
ストレージ情報の取得 df
、du
、ls -l
df -h
: ディスク全体の使用状況を表示(-h
は human-readable)du -hs <dir>
: 指定ディレクトリの合計サイズls -l
: 各ファイル・ディレクトリのサイズを表示(バイト単位)
$ df -h
$ du -hs ~/work
$ ls -l
CIDASシステムにおけるホームディレクトリの容量制限
CIDASでは以下の容量制限(quota)があります。
scplatform
のホームディレクトリ: 10 MB 以下scfront
や IDL・計算ノードのホームディレクトリ: 500 GB 以下- スクラッチ領域
/scr/
: 容量制限なし (定期的に消去されるので一時ファイル用)
現在の使用状況は、scfront
上で
$ uquota.sh -h
を実行すると確認できます。詳細はCIDASシステム利用マニュアルを参照してください。
管理者権限とパッケージ管理 sudo
、apt
、yum
sudo
は管理者(root)権限でコマンドを実行するためのコマンドです。
apt
(Debian系)や yum
(RHEL系)はパッケージ管理システムのCLIで、ソフトウェアのインストールやアップデートを行います。
# 例: aptリポジトリの情報を更新し、tmuxをインストール
$ sudo apt update
$ sudo apt install tmux
アプリ導入時の注意事項
- 共有サーバでは原則として
sudo
は使えません。必要な場合はサーバ管理者に相談してください。 - 生のソースファイルをダウンロードしてビルドする場合は、提供元の信頼性をよく確認してインストールするようにしましょう。
共有サーバ利用の心得
- 他ユーザーの計算に影響しないよう、メモリやCPUを占有しすぎないように注意しましょう
- 利用が終わったら
logout
やexit
でセッションを終了しましょう - 特にCIDASシステムの場合は上記に加え:
scplatform
ではログイン関係の作業以外を行わないでくださいscfront
で重い作業は行わず、IDLノード・計算ノードへログインして行ってください